白い卵って特売かかってること多いですよね。特売特売とウホウホしながら手に取ってかごへイン!
そしていつもその隣にはちょっとお高め茶色っぽい色の卵。
あー、きっとそちらの方が味濃いんだろうなぁ。栄養もあるんだろうなぁ。
と、思いつつ手に取るのは特売の白い卵。
「なんで色が違うのー?茶色いの高いのはなんでー?」
四歳の子供に聞かれて、はて?と思いました。
常日頃特売狙いで白卵ばかり買っていたので、今まであまり気にしたことなかったのです。
お値段高いんだから、良い卵なんでしょ?ってな感じで。
と、いうことで、子供への説明のためにも改めて調べてみました。
白と茶、色が違う理由
鶏の卵の色は、大きく分けると3つ。白と茶色とピンクです。
スーパーなどでよくみられるのは白と茶色ですが、白は白玉、茶色は赤玉と呼ばれたりします。
さてさて、色の違いが生じる原因は、大きく分けて3つ
①親鶏の種類の違い
②生活環境の違い
③親鶏の年齢の違い
以下詳しくです。
①親鶏の種類によって卵の色が変わる
白い羽、白い耳たぶの鶏(白色レグホンという種類が多い)は白い卵、茶色の羽、茶色もしくは黒い耳たぶの鶏(有名なのは名古屋コーチン)は茶色い卵を産むのが一般的です。
ただ、最近は品種改良によって必ずしもそうとは限りません。
ちなみに鶏の耳たぶって?
私も知りませんでしたが、目の脇に目立ちませんが小さな穴があります。そしてその下にある赤い皮膚の真ん中、人間でいうと頬骨あたりに色が白かったり黒かったりするところがあるのですが、そこが耳たぶになります。
茶色い羽の鶏が生む卵が茶色くなる理由は、褐色の色素「プロトポロフィリン」の分泌がある為です。
白い羽の鶏にはこの分泌がないため、茶色になることはありません。
産卵時、卵管を通るときに多量のプロトポロフィリンが殻の表面に分泌されるため、褐色になります。
ちなみに、ピンクの卵は白と茶色の鶏を掛け合わせると、この色になります。
②生活環境の違い
これは白玉はあまり関係なくて、褐色の卵の色の濃さに違いがでてくるところです。
簡単に言うと、お日様さんさんの明るい部屋にいるか、日陰がちなとこにいたかってことなのですが。
同じ品種の鶏でも、明るいところにいた鶏は薄めの茶色、暗いところにいた鶏は濃いめの褐色の卵を産みます。
なぜかというと、弱肉強食な自然界のおきてを考えてみてもらえれば分かりやすいです。
敵からみて目立つかどうか!
これにつきます。
明るいところで濃い茶色は目立ちますし、暗いところで明るい色の茶色はやはり目立ってしまいますよね。
この習性を利用してからの色の濃さをコントロールできるのですが、個体差があるため濃淡を完全に均一にはできません。
③親鳥の年齢の違い
年をとった鶏は、生活環境等にもよりますが、比較的薄い色の卵になる傾向にあるようです。
若い鶏が生んだ卵は光沢があり、つやつやです。
ちょっと購入時に比較してみるとよいかもしれません。(ただしあまり長々とすると不審者になっちゃいますのでお気をつけを(笑))
赤玉と白玉の栄養価は、軍配は?/h2>
驚きの結果から。
同じ条件で生産された場合
「白玉も赤玉も栄養価はまったく変わらない」
値段が違うのに、どうして?ってなりますよね。
これは茶色の鶏の方が、えさをよく食べ、卵を産む量が少ない為、結果生産コストがかかるためです。
ただ、最近は品種改良のためこれらの傾向は少なくなってきているようです。
また、人間心理を利用してる部分があります。
人間は赤みのあるものや色の濃いものを、より良く感じてしまう傾向にあります。そのため、「赤玉の方が高級そう!美味しそう!」と思ってしまうのです。
確かに、私も誰に言われたわけでもないのに、赤玉の方が値段が高いのもあって、赤玉のほうが高級だ!きっと美味しいんだ!と思っていました。
この心理をつかったのが以下に紹介する特殊卵です。
陳列棚の赤玉のパッケージに「葉酸豊富」や「ビタミンE豊富」と表示されているものを見かけますよね。
これが親に与えるえさや環境にこだわって栄養価をあげた「特殊卵」とよばれるものです。
赤玉であることの方が多いと思いますが、この特殊卵、白玉でも作れるんです。実際にそういった形で売っている白玉もあります。
ただ赤玉の方が特別感を感じやすいため、赤玉での生産が多いということです。
最初に記述したように、同じ条件で生産された卵の栄養価は変わらないのです。
黄身の色の濃さは?濃い方が栄養ある?
黄身の色が濃かったり、薄かったり。
テレビの卵かけご飯特集なんかの卵の黄身も綺麗な山吹色ですね。
こちらも色の濃淡は、直接栄養価に関係はありません。
黄身の色を濃くするのはえさの素材の割合によって異なってきます。
色を濃くするえさはカロチノイド色素を含む植物性飼料になり、よく使われるのはパプリカ、にんじん、黄色とうもろこし、アルファルファなどになります。
これらの割合を多くすると、黄色が濃くなります。
まとめ
・卵の色、白と褐色の違いは親鳥の種類の違いでした。
しかし、最近は品種改良によって決してそうとも限らないこともあります。
・栄養素は、同じ条件で生産されたものであれば、白と褐色、色や濃淡によって違いはありません。
黄身の色も同様です。
調べてみてびっくりですね。
特殊卵は例外ですが、一般的な白い卵と褐色の卵、違いがあると思ったら栄養素的には変わりないという結果でした。
なんで値段が高いかを四歳の子供に納得してもらえるには、ちょっと難しいかもですね。
ただ、家計的には引け目を感じず特売白玉が買えて万々歳!!
購入時には、白玉と赤玉の色に惑わされずにきちんとパッケージをみて購入しましょう!