喪中はがきを作る際、使用するはがきや切手は何を使ったらいいか悩みますよね。
官製はがきと私製はがき、どちらがマナーとしてよいのでしょうか?
郵便局で官製はがきを買って自分で印刷?
印刷サービスで私製はがきをつくる?
官製はがきに喪中専用ってあるのかな?
切手も専用のものがあるの?
今回は喪中はがきを出すときに使えるはがきと切手の種類やマナーについて、ご紹介していきます。
喪中はがきは官製?私製?どちらがよい
喪中はがきを作るとき、官製はがきにするか、私製はがきにするか。
ちょっと悩みますよね。
ここの部分に、明確な決まりはありません。
官製はがきを買ってきて印刷でもいいですし、私製はがきで切手を貼るという形でもどちらでもいいです。
ただ、マナーとしてはよりベストな方があります。
それは、私製はがきに弔辞用の切手を貼って出すことです。
特にご年配の方で、慶弔等細かく気にされる方もいらっしゃるので、ちょっと注意していただいてご自分にとって良い方を選んでくださいね。
官製はがきの場合
郵便局で購入できるはがきを「官製はがき」と呼びます。
じゃあ、郵便局へ行って、喪中はがきを下さいって言えばいいかな?と思いますよね。
はい、私もそう思ってました。
実は、明確に区分けされた「喪中はがき」っていうのはありません。
2018年7月現在、郵便局でだされている官製はがきのデザインは3種類あります。
切手部分のデザインが「ヤマユリ」、「山桜」、「胡蝶蘭」のものです。
郵便局で喪中はがきを、と相談した際すすめられるのは「胡蝶蘭」になるかと思います。
緑・青系一色でイラストが描かれているので派手でもなく、また胡蝶蘭という花自体がご葬儀にも贈られる花ですので、喪中はがきにも向くのですね。
最近は自分で文面等印刷する方も増えているため、喪中はがきがこの「胡蝶蘭」デザインのものも多く見受けられるようになってきています。
ちなみに「ヤマユリ」、「山桜」は花のイラストに赤い色が使われているので、避けた方が良いでしょう。
そしてこの「赤い色」というのがポイントで、赤は一般的には慶事に使用される色です。
官製はがきにはもう一か所、赤い色が使われている部分があるんです。そう、郵便番号の部分ですね。
喪中はがきは基本白黒で、違いがあるのは濃淡くらいです。特に明るい色は避けるべき色ですね。
「胡蝶蘭」を選んでも郵便番号部分が赤い為、人によっては難色を示す方もいらっしゃいます。
私製はがきの場合
冒頭にもお伝えした通り、マナーとしてよりベターなのは私製はがきになります。
現在は胡蝶蘭デザインの官製はがきを用いることも多くなってきていますが、以前は喪中はがきと言えば私製はがきに不祝儀用の切手を貼ってだすことが礼儀とされてきました。
慶弔時は特に従来のマナーを重んじることが多い為、時間等に余裕があれば、私製はがきと弔事用の切手を使って喪中はがきを出されてはいかがでしょうか。
印刷に関しては、印刷サービスを使われるのも良いですし、最近はご自宅で印刷も多くなっています。
私製はがきは印刷サービスで印刷とセットとしてもありますし、文房具店などでも購入できますよ。
喪中はがきに使う切手、種類はある?
さて、私製はがきで出すことが決まった際、切手を用意する必要がありますね。
喪中はがきに使われる切手には、どんなものがあるのでしょうか?
はがき用の切手の額面は今は62円ですね。
62円切手は数種類あり時期によっては特殊切手や切手シートなど色々ありますし、色味が華美でなく落ち着いたものであれば特段これを使ってはいけない、という決まりありません。
ですが、購入できる切手の中には、きちんと弔事用として用意されているものがあります。
喪中用切手は、現在「弔事用62円普通切手・花文様」になります。
デザインは、青色ベースに白と灰色の小花が散ったものです。
好みもあるかもしれませんが、マナー上やはり専用の弔事用切手を使用するのがよいでしょう。
弔事用52円切手やはがきが余っていた場合
現在はがきの切手額面は62円ですが、これは2017年(平成29年)6月1日から料金が値上がりしたもので、つい最近のことでしたよね。
それまでは、はがきの送付料金は52円でした。
そのため、もしかしたら数年前に使った52円の弔事用切手やはがきが残っている。という方もいらっしゃるかもしれません。
それに10円切手などを貼って使ってもよいかどうかという疑問がでてきますが、通常の手紙やはがきであれば勿論問題なし!とお答えするでしょう。
ですが、こと用途が喪中はがきということであれば、避けた方が無難かと思います。
料金的には勿論問題ありませんが、やはりポイントは気持ちの部分です。
余っていたはがきを使った、前の喪中はがきの残り、という見方をされてしまう恐れがありますので、新しく62円切手やはがきを購入する方が良いでしょう。
手元にある52円切手などは郵便局で手数料はかかりますが、交換が可能です。
さいごに
年賀欠礼の挨拶状である喪中はがき、いざ用意するとなるとはがきや切手の種類など、どうしたらよいか悩みますよね。
厳格にこうという決まりはありませんが、従来のマナーとして押さえておくポイントがいくつかありました。
喪中はがきで大事なのは、やはり受け取られる方への心配りですよね。
慶弔ごとは、特に従来のマナーが重視される部分になりますので、ちょっと手間かもしれませんが、私製はがきに弔事用切手で出すのが一番おススメになります。
またマナーに厳しい方ですと、喪中はがきだったらきちんと印刷サービスで、と言われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、ここは今はそこまでこだわらなくても良いようです。
最近のプリンターの性能は良く、時間もかからなくなってきたので、ご自宅で印刷される方も多くなってきています。
出来上がりもとてもきれいですよね。
個人的な見解ですが、私製はがきと弔事用切手を用意し自宅で印刷をして、宛名を薄墨できちんと自筆で記載して出すのも、充分故人や相手への心配りができている喪中はがきではないかと思いますよ。