喪中はがきを用意するとなった場合、ご家族がある方ですと連名で出すことを考えますよね。
年賀状では普通にいれる子供の名前ですが、喪中はがきでも同じようにしてよいのか気になりました。
夫婦までは一般的にみられますが、子供がいた場合、その子の名前も連名で添えて良いものでしょうか?
それとも、続柄が変わることから書かない方が良いものでしょうか?
子供同士や子供関連で年賀状をやり取りしている場合、子供を差出人として、喪中はがきを出した方がよいのか。
喪中はがきを用意しなければ、と思った時に喪中はがきと子供の連名等について疑問に思ったので調べてみました。
喪中はがきの差出人の連名、子供の名前はどうする?
調べてみると、決まりはないものの、マナーとして子供の名前は入れないというのが一般的のようです。
どちらかというと子供の名前を連名でいれて出すというのは、非常識だと思われてしまうことの方が多いです。
それは何故でしょうか?
理由はいくつかあります。
喪中はがきの目的を考える
そもそも、喪中はがきというのは、これまで年賀状をやり取りしている相手に対して年賀欠礼のお詫びを伝えるものになります。
家族全員の差出しでもって、喪中であることをお知らせしたり、年賀状はいらないですよ、といったお知らせをするものではありません。
年賀状であれば、家族ぐるみのお付き合いをしているのもあれば、連名でというのもアリです。
ですが、喪中はがきは『近親者である故人をうしなってまだ新年を祝う気分にならないため、挨拶等失礼する』という個人的なものになります。
自分の個人的な感情に、子供も同感情というのは、ちょっと違いますよね。
極端なことを言ってしまえば、喪中はがきは連名にする必要もないくらいなのです。
下でも書きますが、親等からみても夫婦であれば数えは同じになるので、連名にするのであれば夫婦までで充分なのですね。
親等数と続柄を考える
喪中の範囲は、一般的には2親等までと言われています。
(もちろん、地域やご家庭のしきたりなどで変わってきますので、実際にはそちらに従ってくださいね。)
例えば、亡くなったのが自分にとっての祖父だった場合、子供にとっては曾祖父ですよね。
そうなると、子供にとっては3親等になります。
3親等であれば、喪に服する必要はないとされます。
もちろん、喪に服してはいけないということではないので、喪中としても良いのですが、特に低年齢であればあえて喪中はがきに連名として添え書く必要はないでしょう。
また、文面を作るとき、故人との続柄を記載するのが多いですが、自分と子供では続柄も変わります。
そういったところからも、連名にするのはおかしいと思われることが多いようです。
喪中はがき、差出人を子供の名前にしてお友達にもだす?
さて、上記で連名としては子供の名前をいれる必要はない、とお伝えしました。
それでは、子供同士で年賀状のやりとりがあるから、差出人を子供の名前にしてだせば良い?となりますよね。
これに関しては、お子さんの年齢にもよります。
成人されているお子さんであれば、喪中はがきをつくるべきですが、小さいお子さんであればマナー的に不要です。
もし、どうしても保育園のお友達や先生たちに、喪中はがきを出したいというのであれば、差出人を親の名前にして、わかりにくいかな?という時に、クラス名と子供の名前といった感じで添え書くようにするといいでしょう。
小学生以上になり、子供同士で年賀状のやり取りをする場合には、子供からお友達に口頭で年賀状が出せない旨伝えるようにするのが望ましいです。
喪中はがきを出してはいけないというわけではありませんが、自分が親の立場だったとして、小学生の子供に喪中はがきが来たら『ご丁寧に…』と思わないわけでもありませんが、かなり驚くかと思います。
喪中はがきは性質上少し形式ばったような、固めの文章になります。
やはり子供同士でやり取りするものではない、というのが一般的な考え方ですね。
まとめ
喪中はがきを出す際、色々とマナーが気になりますよね。
今回はお子さんがいるご家庭で、喪中はがきを出す際にでてくる疑問について調べてみました。
特に弔事については、人や地域によって考え方や捉え方が変わってきたりするもののため、明確な正解はありません。
一般的には、喪中はがきには、お子様の連名やお子様の名前でお友達に出すことは不要とされていますが、最終的な判断は地域やご家庭のお考え方になります。
お子様が小学生以上というご家庭でしたら、喪中はがきを作る際、一度お子様含めご家庭で話し合ってみるのも一つの手ですね。
大好きだった故人の為、どうしても喪中はがきをだしたい、というのであれば出すこともやぶさかではありません。
ですが、忘れてならないのが受け取られる方がいる、ということですので、一般的な考え方も考慮しつつ、喪中はがきを作成ください。