けほけほ、ごほごほ!
一回出始めるとなかなか止まらない、つらい咳。
季節の変わり目や、風邪のひき始め、寒い季節など、子供には咳がつきものですが、
日中もつらいのに、夜中寝入った頃にまた咳が出始めてしまい、とてもかわいそうですよね。
しかも夜中の咳は結構頑固。なかなか止まってくれません。
早く咳を止めて、楽にしてあげたい。眠らせてあげたい。
大人であれば、深夜でもドラッグストア駆け込みで市販薬!ということもできますが、お子さまが小さいとそれを使うのもためらいますよね。
薬以外で咳を鎮めたい!
病院が開くまでに少しでも和らげてあげたい!
そんな時に、ご家庭である手近なものでできるアレコレ。
どうぞお試しくださいませ。
子供の咳にお家での対処
まずは、お家でできることアレコレです。
①お部屋の加湿 → 湿度60% 室温20~25度になるようにする!
やはり潤いは大事です!
湿度・温度を上げるのは、実は菌やウイルスに対して、ではなく人側の問題解消のためです。
喉が乾燥すると、喉の粘膜の機能が低下します。咳は粘膜が異物を外へ出そうとする防御反応なのですが、その機能が低下すると、ちょっとした刺激でも反応してしまって咳が多く出てしまうのですね。
刺激は鼻水だったり、布団のホコリだったり、さまざまです。
でも、加湿するとカビの心配がーというのもありますよね。その場合は、夜の咳がひどいとき加湿をする。そして朝になったらしっかり換気をすることで、防ぐようにしましょう。
②鼻水を鼻吸い器で吸い取る
鼻水がぐじゅぐじゅしたり、詰まっている場合は吸い取ってあげましょう。
鼻水が喉に落ちても咳の原因になってしまいます。
コマメに吸い取ってあげるのは風邪を早く治すのにも有効です。
③寝るときは上半身を少し高くしてあげる
注意点は頭だけを枕など重ねて高くしてあげるのではなく、上半身をあげてあげるという事です。
頭だけ高くしてしまうと、鼻水が喉に溜まってしまい逆効果です。
④咳が出始めたら、常温の水を少量含ませる
①の加湿と同じ狙いですね。冷たい水だと逆効果なので、常温もしくはぬるめの温度がよいです
コップで飲むとむせそうな場合は、ストローを使ってちょっとづつ飲むようにするのがおススメです。
⑤マスクをする
これも加湿が目的です。濡れマスクがおすすめですが、そもそもマスク着用をお子様が嫌がるときは無理は禁物です。
⑥玉ねぎを半割にして置く
生のたまねぎを汚れだけ取って、皮のまま半割にして枕元に置くだけです。
たまねぎに含まれる硫化アリルが咳を鎮めてくれると言われています。
匂いは強烈ですが、簡単で安全なので、お子さんがいるご家庭にはもってこいですね。
⑦柔らかいタオルを首にまく
首を温めてあげると咳が収まりやすいです。喉のイガイガにも効果あり!です
子供の咳止めに効く食べ物
咳がひどいというときは、喉も痛いですよね。
喉にもよくて、咳を落ち着かせる効果が望める、お子さんが食べやすいもの中心にご紹介します
お手持ちのものに合わせてご覧ください。
●はちみつ
昔からよく知られたはちみつ!
はちみつの中にはグルコースオキシダーゼという酵素が含まれていて、過酸化水素という物質をつくります。
これが強力な殺菌作用を持っているのです!
また、荒れた粘膜を保護する作用もあります。
そのまま飲んでも良いですが、はちみつ+αで更に効果が期待できます。
(1)はちみつ+大根
(2)はちみつ+れんこん
(3)はちみつ+きんかん
(4)はちみつ+かりん
(5)はちみつ+しょうが
(6)はちみつ+たまねぎ
どれも、薄切りやそのままのものにはちみつを加え、浮いてきた水分を飲む、といった形です。
ただし、一歳以下のお子さんには絶対に与えないで下さい。乳児ボツリヌス症を引き起こす危険があります
①大根
いわずと知れた大根。ただし、生の大根に含まれる成分に有効成分(イソチオシアネートなど)が多いのです。でも子供に生でってからいですし食べにくいですね。
そこで出てくるはちみつです。はちみつに漬けることで、成分を摂りやすく、さらにはちみつの良い成分も合わさって効果倍増!そして大事なのは食べやすくなることですね
②れんこん
れんこんに含まれるタンニンに消炎・収れん作用があります。
またビタミンも豊富なのもありがたいですね。
お手軽なのが、れんこん湯です。
→れんこんの絞り汁と同量の水を弱火にかけ、沸騰直前で火からおろし、お好みで塩やしょうが汁を加えて飲む
というものです。
①にもありますが、はちみつで甘みをつけるとお子さんにも飲みやすいです。
③きんかん
ビタミンAやCなどが豊富、他にもタンニンなど含まれているので、のどの粘膜を強くしてくれます。
そのまま食べてよいですが、それだと酸っぱくて食べにくいときは、砂糖煮にするとよいです。
のどが痛いときはこれを数個食べたり、煮汁を温めて飲んだりすると効果が期待できます。
④かりん
市販されているのど飴にも多く含まれていて、のどに良いものとして有名ですよね。
生食はできないので、必ず加工が必要です。
代表的な成分に、アミダグリンがあります。これが加熱やアルコールに漬けることによってベンズアルデヒドに変化。
この成分には抗菌・抗炎症作用、抗酸化作用があります。
⑤しょうが
こちらも風邪の時に摂ったり体をあっためる効果で有名ですね。
ジンゲロールやショウガオールに解熱作用や殺菌作用、抗酸化作用や痛みの緩和などの作用があり、風邪の対処にオールマイティに効果ありです。
ですが、はちみつ等加えてもピリピリとした辛みは残るので、小さなお子さんが飲むには難しいかもしれません。
最後に
咳はホコリやウイルスなど異物から体を守る、大事な生体防御反応。
それはわかっていても、お子さんのつらい咳早くなんとかしてあげたいですよね。
早めに病院にかかることが一番として。
おうちでできることは基本的にはのどを潤してあげる加湿を中心に。
のどに良い食べ物は、はちみつや大根、れんこんなど、炎症を抑えてくれたり痛みを緩和してくれるものになります。
ただ効果も大事ですが、お子さんが飲みやすい・食べやすいものを選ぶのも必要ですね。
「薬だから!」「体に良いから!」と無理にすすめても続きませんし。何よりもお子さんが拒絶反応示してしまいます。
遊びたい盛りのお子さんにはかわいそうですがなるべく安静に。
(正直、ここが一番大変ですよね。我が家での対策はまた、別記事にて。)
食事も、のどに刺激の少ないうどんと、一緒に軟らかく煮た野菜など栄養バランスのよい食事を摂ることも大事です。
少しでも早く、お子さんの咳が落ち着きますように。