喪中になる範囲ってご存知ですか?
私の祖父が亡くなった時、主人にとっては義祖父となるわけですが、その場合主人も喪中になるのでいいんだよね?
結婚してから初めての身内の不幸だったので、はっきりわからず気になりました。
お恥ずかしながら、親せきに不幸があったら、1年は喪中。としか把握してなくて、正しい知識を持たずにきてしまっていました。
親族に不幸があった場合、喪中とする親等はどこまでになるか?
親等の正しい数え方は?
喪中の期間についても、1年間というのはよく聞くけど、今回の場合にもそのまま1年としていいのか?
このあたりをメインに「喪中」について調べてみました。
喪中の範囲、義祖父母や叔父は?
まず、喪中の範囲ですが、一般的に自分を基準に0親等として数えて「2親等」までとされています。
3親等以降は喪中としないとする場合が多いのですが、故人との縁が深い場合には喪に服することに問題があるわけではありません。
それにあてはめると、夫もしくは妻にとって義祖父母は2親等になるので、喪中となります。
また、叔父は3親等になるので一般的には喪中とならないことになります。ですが生前お世話になった、大好きな叔父だったなど縁が深かった場合喪に服しても問題ありません。
え、ずいぶんあやふやじゃない?法律なんかで決まってるんじゃないの?
そう思いますよね。
調べると、喪中の範囲は法律などできっちり定められているわけではないようです。
喪中に関する取り決めに、もう撤廃されていますが明治時代に定められた太政官布告があります。
現在もこちらを基にされていますが、当時は男尊女卑が激しく今の時代にはそぐわない部分が多い為、規定として定められていません。
この2親等まで、という範囲は例えば職場において忌引きをとる際の線引などの意味合いが強いようです。
会社としても(流石にそういったことをする方はいないかと思いますが)例えば、いとこの奥さんのおじさんの娘ちゃんと仲良かったので忌引きとります、と言われてもなかなかに困ってしまいますよね。
ただし、その地域やお家の考え方ならわし、会社の規定で、喪中は2親等までだったり、直系で考えるとかある場合もありますので、そのあたりは確認が必要になります。
喪中になるならない、親等ってどう数える?
親等の事がでましたね。
なかなかに、この親等もごちゃまぜになりやすいですよね~。
自分からみての親等をまとめましたので、ご参考にしてみて下さい。
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●0親等:夫、妻
●1親等:父母、配偶者の父母、子供(何人目などは関係ありません)
●2親等:(自分の)兄弟・姉妹、兄弟・姉妹の配偶者、祖父母、孫
(配偶者の)兄弟・姉妹、兄弟・姉妹の配偶者、祖父母
●3親等:(自分の)曾祖父母、伯叔父母、伯叔父母の配偶者、甥、姪
(配偶者の)曾祖父母、伯叔父母、伯叔父母の配偶者、甥、姪
※ちなみに、伯父母⇒父母の兄・姉、叔父⇒父母の弟・妹、となり読み方は一緒ですが、漢字が異なります。
このまとめから、冒頭の私の祖父は主人にとっては、2親等となります。その為、一般的には主人も喪中となります。
親等は兄弟姉妹の配偶者なども同じ親等になるということで、「家」単位で考えられていると抑えると分かりやすいかもしれませんね。
ですので、上のまとめにはありませんが、子供の配偶者も1親等となるんですよ。
また「直系」についてですが、簡単に言うと自分と配偶者の父母、祖父母、曾祖父母、子、孫…と直接血縁が連なっている部分が「直系」にあたり、兄弟やおじおばは「傍系」とされます。(子供の配偶者も直系になります。)
喪中の期間は1年じゃない!?親等で変わる?
喪中の期間でよく聞かれるのは、忌日から1年、ではないでしょうか?
ですが、調べてみると実はこれも正確に定められたものではなかったんです。
例えば先にでた、基となっている明治時代制定の太政官布告では父母や夫の場合は13ヵ月と1年以上、しかし妻や子は90日と僅か3か月ばかり。
もちろん、男尊女卑だとそのあたりが撤廃された理由なのでしょうけれど、そんな感じで昔から1年と定められていませんでした。
では現代は、といいますと。
こちらも喪中の範囲同様、一般的にという但し書きがついての期間になります。
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●父母、義父母、夫・妻 ⇒ 12~13ヵ月
●子ども ⇒ 3~12ヵ月
●祖父母 ⇒ 3~6ヵ月
●兄弟姉妹 ⇒ 1~6ヵ月
以上のようになっているそうです。
親等だけでみると、父母と子どもは同じなのですが期間は違うんですね。子どもで最短3ヵ月とか予想以上に短くて驚きました!
また、祖父母・兄弟も親等は同じですが、最短期間が違いますよね。
このあたりの区別ははっきりとはわかりませんが、どうやら直系でなおかつ自分より近い順、同親等であれば上から、と考えて良さそうです。
親等で考えるとまず直系で上は父母、義父母。下は子供でその順に。祖父母は直系2親等で、次に。兄弟姉妹は2親等だけど、傍系なのでその次となる感じでしょうか。
ですが、こちらも先に述べたように一般的な考え方なので、悲しみの大きさで期間は変わります。
まとめ
こちらの記事を読んでいただいた方から、「結局はっきり決まった親等の範囲や期間ってないんじゃない!」
と言われてしまいそうですね(汗)
私も、調べていて目からうろこな部分が多かったのですが、そもそも喪中というのは、簡単に言うと故人を偲ぶ期間【喪・も】の最中であることを指します。
大切なのは故人を偲ぶ自分の気持ちです。
気持ちに親等の範囲や悲しむ期間の区切りや決まりなんてつけられませんよね。
まずもって、法律などで正確にきっちりと定められるものではないんです。
ただ、本来はないものですが、一般的な認識としてこれまで書いてきたような範囲や期間が設けられているだけです。
職場で忌引きなどの規定を一律にしなければならない等便宜上のものという認識でもいいかもしれません。
喪中の範囲や期間は、一般的な認識としてはあるけれど、個人として偲ぶことにそれらはない。ということになります。